パンチングメタル用語集

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パンチングメタルとは

パンチングメタルとは鉄などの金属の板に連続して孔を開けたもので、古くは打抜鋼板、また英語ではParforated Seatと呼ばれます。通常ではプレス機を用いて孔を開けており、使用する機械としては専用のパンチングプレス機やターレットパンチプレス(通称:タレパン)を使用して加工します。

パンチングメタルに用いる素材について

鉄について

一番安価で手に入りやすい材料です。磁性を帯びており、また、さびやすいのが特徴です。その錆びやすい性質を解消するために表面処理(メッキ)を施すこともあり、主に亜鉛をメッキしたものを溶融亜鉛メッキ(SGCC・SGHC)、電気的にメッキ処理したものを電気亜鉛めっき(SECC・SEHC)、その他亜鉛メッキの耐食性を高めたものや、アルミメッキなど、用途・目的に応じてさまざまな種類の表面処理鋼板が存在します。

アルミについて

鉱物ボーキサイトを精錬したアルミナを原料とした材料で、さびにくく、また磁性も帯びておりません。純度の高い純アルミは柔らかく加工性が良いことが特徴ですが、そこに他の金属を混ぜた合金も種類が多く、その軽さという特徴に耐久性を持たせるなど、様々なバリエーションがあります。

ステンレスについて

ステンレスの語源は「Stain Less」ということで、さびにくいことが特徴の材質で、ベースとなる鋼にニッケルやクロムなど、他の金属などを混ぜて製造します。また、JIS記号に基づいてSUS(サス)と呼ばれたりすることがありますが、こちらは”Steel Use Stainless”の略で、この後に数字などを付けて、鋼種を特定いたします。

  • SUS304
     鋼をベースに約18%のクロムと、約8%のニッケルを配合した金属で、磁性は無く、さびにくいことが特徴です。ステンレス鋼の中では最も広く普及している鋼種の一つで、他耐薬品性なども強いことが特徴です。
  • SUS430
     同じく鋼に約18%のクロムを配合した金属で、磁性があり、また上記のSUS304よりもやや耐食性に劣ります。こちらも広く普及している鋼種の一つで、身の回りでは洋食器などで多く使用されています。
  • SUS409L
     こちらも鋼をベースに11%のクロムに微量のチタン、さらに炭素を減らして作られた金属で、磁性があり、430に似て耐食性には劣りますが、耐熱性及び耐酸化性が高く、自動車などの内燃機のマフラーや発電所のサイレンサーなど、熱の発生する箇所で使用される鋼種で、ショウワでは最も多く使われる材質の一つです。

二次加工について

  • 曲げ加工
     文字通り板を曲げる加工のことで、通常ベンディングプレス機(ベンダー)を使い、上下一組のヤゲンの間に板を挿入して、プレスすることにより、板を所定の形に曲げることができます。
  • ブランク加工
     外形出しのこと。製品より一回り大きい板から外周を切り出し、製品を所定の形、大きさにする加工を言い、プレス機やタレットパンチプレス、レーザー加工機などを使用して加工することが可能です。
  • 板巻き加工
     板を丸めてパイプにする加工を言います。主な加工方法としては板をロール機に通して一気に丸める「ロール加工」と、プレス機と金型を使用し、いったんアルファベット”U”のような形に曲げた後、それをつぶして”O”の形にプレスする「UO加工」の2種類があり、それぞれ材質や板厚、ロットや製品の要求品質などによって工法を使い分けます。
  • シャーリング加工
     金属の板を切断する際に、上刃と下刃の間で切断する加工のことです。通常はシャーリング機などを使用して加工します。
  • 焼付塗装
     金属を塗装する際に多く用いられる方法で、樹脂を含んだ塗料を母材に吹き付け、乾燥させた後、炉に入れて塗料を母材に定着させます。一般的には「2コート・1ベイク」で加工し、下塗り・本塗りの2回の吹付と、1回の焼付で加工し、塗料も用途や要求品質に応じてウレタン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂など数種類から選択します。
  • アルマイト加工
     アルミに対して行われる表面処理で、日本語では「陽極酸化処理」といいます。希硫酸などの処理液に、アルミを陽極として電気分解することによって、アルミ母材表面を強制的に電気化学的に酸化させることによって、耐酸化性、耐摩耗性を向上させることができます。また、処理時間によって色を変化させることができ、短ければシルバーなどの薄い色となり、長くすればブラックのような濃い色に変化させることができます。
  • レベラー加工
      金属板をパンチングや切断をすると製品に反りが発生しますが、そちらを解消するための加工です。上下それぞれ複数のローラーの間に製品を通すことによって、パンチングなどで製品に蓄積した応力(ストレス)を均一にし、反りを解消します。